新卒を捨てて、ドイツ生活を選んだ翻訳者の道のり(3)~崩れた交換留学の夢~

公開日: 2015年12月21日月曜日 ドイツ語 ドイツ生活 生き方 働き方 翻訳


Guten Tag!

tomo(@tomotaka223)です。

新卒を捨てて、ドイツ生活を選んだ翻訳者の道のりの続きです!




 3、崩れた交換留学の夢


 交換留学をすると決めた僕は、まずそれまでに一度、一人でドイツ生活を経験することにしました。それまでは友達と10日間旅行でミュンヘンに行ったことがあるだけだったので、一年間の交換留学に向けて、心も身体も準備しておきたいと思ったのです。

 こうして、大学4年の夏、ベルリンに2週間、ミュンスターという街に4週間滞在しました。合計1か月半という短い期間でも、このタイミングで行って本当に良かったと思ってます。

 様々な文化が混ざり合うベルリンでは、語学学校の用意してくれた寮で暮らすことで、いろんな国の人たちと、拙いドイツ語ながら、会話を楽しみました。

 ドルトムントなどと同じノルトラインウェストファーレン州に位置するミュンスターという街では、4週間ドイツ人の家庭でホームステイをしました。ドイツ料理をふるまってもらい、地元の伝統行事に参加し、と一人ではできなかったであろう経験をさせてもらい、別れはとても辛かったです。


 そんなドイツ短期留学を終え、日本に帰国したのは9月の末。

 交換留学の応募締め切りは目前に迫り、筆記試験と面接が1か月後に控えていました。

 「通訳になるために、語学力に磨きをかけたい。」

 「多様な文化に触れ、通訳者の土台となる知識を身につけたい。」

 志望理由にはそんなことを書きました。

 今ならもう少し違った表現をしますが、これが当時の僕の本心だったんです。

 そして、結果を知らされたのが11月の初め。

 結果は「不合格」。

 計画書や志望理由の明確さに欠けるというコメントが添えられていました。

 完全に突き放された気分で、茫然と結果を見たことを思い出します。

 卒業まで5か月。

 それまで交換留学しか視野になく、就職活動も完全にやめていたので、これからどうすべきか、分からなくなりました。

 自分のダメなところが出たんだと思います。

 目標を一つ設定し、頭の中で理想を描き、

 他人のフィードバックも得ないままに、自分の中で満足してしまう。

 しばらく落ち込みましたが、

 交換留学という道は自分の道ではなかったんだ

 また一つ学んだ、と考えなおした僕は、他の道を探り始めました。


 最後に、このときの僕の背中を押した言葉を紹介します。

”人の人生にはいくつもの”夢のドア”がある。 
人は大きな夢を持った時、目の前に現れたバカでかいドアに畏縮して、
向こう側へ行くことを諦めちまう。
だがビビることはないんだよ。
本当ははじめからそんなバカでかいドアなんてものはない。
小さなドアが、いっぱいあるだけだ。
手探りでもなんでもいい。
意地でも次のドアに手をのばし続けることだ。”  ―『宇宙兄弟』


 僕は、意地でも次のドアに手を伸ばそうと思ったんです。

 
 続きは次回!


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