世に溢れる情報の断片から「コンテクスト」を浮かび上がらせるドイツの新メディア
この“情報過剰”のトレンドに警報を鳴らし、ニュースやジャーナリズムに新しい風を吹かせるメディアがドイツで誕生しようとしています。
ドイツ国内の斬新で大胆なアイデアや事業に対して与えられるVision Award。第10回となる今年は、5つの企業が表彰されました。
そのうちの1つが、Der Kontextというメディアを立ち上げようとしているKontextlabというスタートアップ企業。
複雑なテーマに焦点を当て、表面的な事実だけでなく、その背景や関連情報をきちんと示すことで、ユーザーや読者のよりよい理解を促すのがDer Kontextのねらい。
新聞各紙やネット上にちりばめられた、そのテーマに関する記事(評論、インタビュー、学術など)を一か所に集める。Der Kontext(コンテクスト・文脈)という名前の通り、断片的な情報でなく、全体のコンテクストをユーザーに提供しようとしています。
また、その分野の専門家へのインタビュー動画などもあるようです。
Vision Awardの発起人は、Der Kontextの魅力を以下のように述べています。
「Der Kontextは、どうしても意見の偏りがちな他のWebメディアと違って、1つのテーマにさまざまな角度から光を当てている。とくに学生や若者にとっては、重要なテーマに関してバランスよく情報を得ることで、自分自身の意見を形成する助けになるだろう」
情報がありすぎて、どうやって収集すればよいか混乱してしまう時代。スマホのおかげでちょっとしたスキマ時間にニュースをチェックできるようになっていますが、そのテーマに関する記事を1つだけ読んで満足していては、自分の意見に偏りが出るうえ、知識も浅いまま。
情報に溢れる時代だからこそ、1つのテーマについて広く深く知ることも必要だと思います。
情報に溢れる時代だからこそ、1つのテーマについて広く深く知ることも必要だと思います。
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