これから「働き方」はどう変わる?仕事の未来に関する7つの予測。

公開日: 2016年3月26日土曜日 ドイツ 働き方


どうも、tomoです!

「これから先、どんな仕事が生き残っていくんだろう?」

今を生きるのも大切ですが、たまには未来に想いを馳せてみたい。

変化の激しい時代で、未来を100%予測するのはなかなか難しいですが、どうなるのか考えてみることには価値があると思います。そして何より、10年、20年後の未来を好きなように想像するのって、ワクワクしませんか?

今回は、ドイツ語の記事を参考に「仕事の未来に関する7つの予測」をしてみたいと思います。





溢れる情報から本質を見抜くエキスパート「データサイエンティスト」


ドイツでは、20132015年の間にデータサイエンティストの数が3,1倍になったそうです。

「…データサイエンティストって何?」
正直、僕もこの職業名を耳にするのは初めてだったので、調べてみました。
2007年に新語として生まれたデータサイエンティストは、統計学、データ分析などの専門知識を駆使し、大量のデータを整理し、企業の事業戦略にとって必要な情報を抽出するのが仕事。
これだけだと「それってロボットでもできるんじゃ?」と思いません?
でも、溢れかえるデータの中から必要なもののみを見分けるためには、ひらめきや直感といった人間ならではの能力がモノをいうので、ロボットではうまく処理できないそう。また、データの分析によって発見した情報の意味を分かりやすい言葉で伝える力も、データサイエンティストには求められます。

専門知識と、溢れかえるデータのなかから必要な情報のみを見分けるひらめきを兼ね備えたデータサイエンティストは、これからますます欠かせない存在になっていくはず。


「健康・ヘルスケア」には人の手のぬくもりが欠かせない


健康やヘルスケア分野に関する仕事の重要度もこれから高まっていくと思われます。
その理由は、介護や治療を必要とする高齢者の増加。30年後のヨーロッパでは、65歳以上の割合が25%を超える見込みだそうで、看護師や理学療法士への需要が高まるのは間違いないでしょう。
介護用のロボットが最近話題になっていますけど、相手の感情を汲みとったりするのは人間にとっても難しいことで、介護を完璧にこなせるロボットの登場はまだまだ先だと思います。
オックスフォード大学による最新の研究でも、今後1020年で介護など健康・福祉関係の仕事がロボットに奪われる可能性は1%にも満たないという結果が出たそう。
ドイツと同様に少子高齢化が進む日本でも、高齢者の世話をする若者の力がいままで以上に必要になります。

  

人の創造性が試されるマーケティングやデザイン(とくにWeb)


いくらテクノロジーが進んでも、コンピュータができることには限りがあり、人間のクリエイティビティを埋め合わせることはできません。

例えば、マーケティングや広告、デザインなどは、機械に取って代わられることなく人間の仕事であり続けると思われます。人の心を動かすのは、人間の頭が自力で絞り出したアイデアや言葉。

インターネットの急速な進歩に合わせるように成長している「Webマーケティング」は、これからさらに重要な仕事になるのではないでしょうか? 
ドイツでは、ここ2年の間にWebマーケティングの需要が259%も伸びたそうですよ。



運転手が減る代わりに管理人が必要になる「輸送業」


ネットで注文した商品がその日のうちにドローンによって玄関まで運ばれる。そんな世界が、そう遠くない未来に実現すると思います。

自動走行車の開発が進めば、夜通しトラックを走らせる「運転手」の数はどんどん減り、輸送の自動化が進んでいくでしょう。
そんな輸送業でも、100%機械任せというワケにはいきません。物流を管理する人の力が求められます。

つまり、輸送業において人間の力がまったく必要なくなるわけではなく、働き方が変わる。これは他の多くの業界にも当てはまることです


「人事」ではロボットが人を選ぶようになる


インターネットの進歩によって、企業への就職や採用のプロセスも変化します。応募者を自動的に振るい分けるツールが普及する、というのが参考記事の筆者の予測。

大企業であればあるほど、すべての候補者の履歴書を見るのは難しく、機械による自動化は避けられないのかもしれません。型にはまった、心のこもってない履歴書を選別できるような機械がそのうち開発されれば、人事の担当者は同じような内容を何十枚と読む必要もなくなります。

応募する側からすれば、ロボットに合否を判断されるのは腑に落ちないかもしれませんが、人間だって履歴書だけではその人の人となりは分からない。だったら、人事に機械を取り入れるのも1つの方法としてはありなのかもしれません(どれだけ心がこもっているかを判断できるような機械が開発されれば、ですが)。


未来を担う子どもたちを教育する「教師」


子どもに勉強を教える教師はこれからもなくなることのない仕事の1つ。

とくに教師不足が深刻なのは、アフリカやアジアの発展途上国。インターネットさえあれば世界中どこででも授業を受けられるオンライン講座などによって、教師が活躍する場やチャンスはますます増えていくと思われます。

また、インターネットを使ったeラーニングやオンライン学習を通じて、教師という職業の役割は少しずつ変わっていくでしょう。黒板の前に立ち、講義形式で“ただ教えるだけ”ではなく、各自がオンラインで講義を見てきたことを前提に、学校では議論を行わせる。その際に、ファシリテーター的な役割を担うのが未来の教師のあり方なのかもしれません。


人びとの暮らしを食で彩る「料理人」


変化の激しい時代でも、変わることのないものはもちろんあります。

人間は、何かを食べないと生きていけない。でも、仕事が忙しくて料理する暇なんてないよ、という人が増えている。そんな人たちの代わりに料理をつくるシェフという仕事は、ロボットに奪われることはないでしょう。

ただし、ファストフードなど大衆向けの飲食業界ではどんどん機械による自動化が進むと思います。

より各個人の好みに合わせた料理。他では食べられない個性的な料理。代々受け継がれてきた伝統料理。地域の食材を使った郷土料理。そういった「食」で人びとの暮らしを彩る料理人が、これからは生き残っていくはずです。


まとめ:仕事の未来は「働き方」の変化


以上、「仕事の未来に関する7つの予測」でした。

インターネットやテクノロジーが、仕事の未来に大きな影響を与える。これは間違いない。

データサイエンティストのような新たに生まれる職業があるのはたしかですが、多くの業界でインターネットを利用した「働き方」の変化が起きるということの方が興味深いと思います。

自動運転車が普及すれば、運転手の代わりに管理人が必要になる「輸送業」。Eラーニングの登場で、ファシリテーター的な役割を期待されるようになる「教師」。人間ならではのぬくもりや創造性が求められる「マーケティング」や「デザイナー」、「介護」、そして「料理人」。


機械やテクノロジーに仕事を奪われる、奪われないではなく、やはり「共存」を目指していくべきだと思います。ありきたりな表現ではありますが。

例えば車の運転のように、人間がやらなくても済む仕事はロボットに任せて、ロボットに
はできない仕事を人間がやる

インターネットを使えば、もっと面白い働き方ができるようになるかもしれません。

それこそ、同じ内容の講義を繰り返すくらいなら、毎回異なる意見を戦わせる方が、教師にとっても生徒にとってもよい授業になるのではないでしょうか。


機械に100%乗っ取られるのでも、インターネットを目の敵にして拒絶してしまうのでもなく、人間とテクノロジー、そのちょうどいいバランスを見つけていくのが、未来の仕事を考えるときには大切なんだと思います。

それでは!


<参考記事>
Berufebilder.de
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