人に伝わる文章を書きたいライターが意識すべき「編集者の視点」とは。

公開日: 2016年3月18日金曜日 メディア ライティング


どうすれば、人に伝わる文章が書けるだろう?

いきなりですが、「文章を書く」ってホントに奥が深くて、難しい

そんなことを考えているtomoです。

いや、ただ文章を書くだけだったら、メールとかFacebookとか誰でも毎日していることで、「簡単じゃん」と思うかもしれません。

でも、プロというか、一応お金をもらって文章を書くという経験がある方だったら、この気持ちわかってもらえるかと。

どうすれば、ライターとしてレベルアップして、人に伝わる文章が書けるようになる? ライターとして身に付けるべき力って何?

そんな疑問に答えてくれたのが、有限会社ノオトの宮脇淳さんとLIGブログで編集長を務める朽木誠一郎さん。

ライター育成講座「独学のライターと差をつける」でお二人が語った内容をヒントに、「ライターとして意識すべきポイント」を、自戒の意も込めて書いていきたいと思います。




「編集とは何か」を知っている人が優れたライター


「独学のライターと差をつける」というタイトルからもわかるように、この講座はプロのライターを目指している人、もしくは、すでに活動中だけどさらにレベルアップしたいプロのライターが対象。テーマはずばり「稼げるライター」。

そしてその「稼げるライター」の条件として、「『編集とは何か』というのを知っている」ことが挙げられます。

基本的に各メディアには、文章を書くライターとは別に編集者さんがいますけど、ライター自身も編集という仕事を知るべきで、編集者の視点を持っている人が稼げるライターになれるということです。

「編集とは何か」。

これを知ればライターとしてレベルアップできる。じゃあ、具体的に何をどうすればいいのか。編集ってどんな仕事なのか。

そこにはいくつかのポイントがあります。


自分の書きたいことを書くのではなく、読み手を意識する


まずは、「読み手を意識すること」。

そもそも「読み手を意識して文章で物事を伝える人」というのがライターの定義だと、お二人ともに口をそろえます。

ライターといえば、自分の書きたいこと・言いたいことを自由に書く人だと思われがち。

仕事の内容によっては、「できるだけ自由に、主観を含めて書いてください」なんて言われることもありますが、それは「書きたいことだけ書けばいい」という意味ではないです。

読者に伝えたいことがあったとしても、それを押しつけるような書き方はしてはいけない。ライターとして仕事をする以上、「読み手を意識する」のは最低限の条件。

伝えたい想いが強いほど、読み手の存在を忘れがちなんですが、読み手の存在あってこそ何かを伝えられるということを、ライターは肝に銘じるべきなんです。



日頃から感じる疑問や不満を忘れない


それから、「日頃から感じる疑問や不満というのを忘れないこと」もライターとして大切。

朽木さんの言葉が、すごく腑に落ちる内容だったので引用します。

”そもそもインターネットって、潜在的か顕在的かを問わず、課題解決のために使われることが多いと思うんですね。知らないことを知りたいから調べたり、あるいはフィードに流れてきたものをクリックしたりするのも興味があるからじゃないですか。そういうことって結局、人びとが日頃から感じている疑問や不満を解消するというところにつながっていくと思うので、すごくライターとしては大事な原則だと思いますね。”

これはとくにWeb上のメディアで書く際に当てはまることですが、インターネットで検索するとき、人は「何かを知りたい」と思っていますよね。その「知りたい」を満たしてあげるのが、ライターの書く文章の役割。

だから、ライターは自らの「知りたい!」とか「何でこうなの?」という感情に敏感になるべき

自分と同じような悩みや疑問、不満を抱えている人は、他にもいるはず。自らの経験を通じて人の悩みを解決することが、ライターの仕事でもあり、その魅力でもある。

例えばこの記事だって、「どうすれば文章を書くのがうまくなるんだろう?」というライターの端くれである僕自身の疑問から生まれたものだし、似たような疑問を抱えた人のヒントになってくれれば何より嬉しいです。



知ったかぶりしない


ここまではライターとして「すべきこと」でしたが、次は「してはいけないこと」。-それは「知ったかぶり」。

何かを知らない自分を認めたくない気持ちもわからなくはないですけど、それだと成長できません。読み手を意識していれば、知ったかぶりをして裏付けのない情報を書くなんてことはないでしょう。

わからないことは人に聞いたり、自分で調べたりする。そうやって手に入れた知識は確実に蓄積にされて、ライターとしてのレベルアップにもつながる。

知らない自分を素直に認めて、「知らないので教えてください」といえる謙虚な姿勢がライターには必要だということです。



自分の文章で人がどう動くのかを考える


ライターが知るべき「編集とは何か」。

ここまでをまとめると、

・読み手を意識する

・日頃の疑問や不満に敏感になる

・知ったかぶりをしない

さらに、「読者に何をしてもらいたいのか」、つまり「自分の書く文章を読んだ人に、何を感じ、どんな行動をとってもらいたいのか」というところまで考えられれば、相当レベルの高いライターだそう。


ライターとして、人に伝わる文章を書きたい人が意識すべき「編集者の視点」。

相手の気持ちを考え、自分自身の疑問や不満に敏感であることで、自分と似たような問題を抱える人を助けようとし、知ったかぶりはしない。

こうして並べてみると、「文章を書く」ときに限らず、生活のなかで常に意識する価値のあるポイントばかり。

いわれてみると当たり前のことですけど、この当たり前を常に意識し、実行するのが意外と難しいんですよね。

人に文章で何かを伝えるって、そんなに簡単じゃない。だからこそ、今回書いてきたような基本的なポイントを、何度もくり返し頭にすり込んでいくしかないんだと思います。

読んでくれた方にとって、少しでも気づきのある文章になっていれば嬉しいです。

それでは!



>>今回参考にさせてもらった記事も、ぜひ読んでみてください!講座の内容をすべて書き起こしてくれているログミーさんに感謝。
→ 「稼げるライターは何が違う?ライター養成講座で語られた、日本語を翻訳する力とは」


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