「共感される物語を紡ぐ仕事」がこれからの不確実な未来を生きるための働き方だと思う。

公開日: 2016年2月25日木曜日 働き方



 どうも、「働き方」について考えない日はないtomoです。

 コンピュータやロボットなどのテクノロジーが進歩していけば、生活が便利になる一方、人間の仕事がどんどんなくなっていく。

 これはいろんなところで言われていることです。

 これだけ変化が激しい時代においては、”確実”なものなんて何もないのではないか。そこで不安に押しつぶされるんじゃなくて、”不確実さ”を楽しみながら生きていきたいですよね? 僕はそう思ってます。

 生きていく上で、「仕事」は欠かせないもの。時代の変化に合わせて、「働き方」も変わっていく。自分らしい人生のためには、自分らしい働き方を追求するべきじゃないか

 そんなことを考えながら、「働き方」にかかわる情報にアンテナを張って暮らす毎日。

 そこで最近、YouTubeで見た動画の中で元Apple社 シニアマネージャーの松井 博さんが話す内容が面白かったので、紹介します。

 これからの”不確実な未来”において、どんな働き方をしていけばいいのか。
 
 どんな仕事や人が生き残っていくのか。
  
 そんなことを考えるきっかけになると思います。

 キーワードは「人間くさい仕事」と「物語を紡ぐ仕事」






気持ちが産業になる


 テクノロジーが進歩した先進国では、昔に比べて暇が増えました。人々が暇になった時間にできることがどんどん商品やサービスになっています。

 余暇が増えるのはいいことのように思えますけど、実はその代償もあるんですね。それが何かというと、精神を病む余裕が生まれること

 後進国の人々は、まず生活するのに必死で、精神を病む余裕はありません。でも、日本を含めた先進国では、物質が満たされ、インフラも整備されている。さらにある程度の生活も保障されているので、小さなことでもすぐに悩み、自分の気持ちのケアくらいしかやることがないんです。

 「気持ちが産業になる」。 松井さんはそう言います。

 大小いろいろなことが心配や悩みの種になり、そこからビジネスが生まれる

 例えば、健康管理に関する本。精神を病んだ現代人のこころをケアするカウンセリングやコーチング。

 夢や希望を売る。優越感や劣等感を刺激する。ここには、本や音楽、映画などがあります。


 モノに満たされ、余暇を含め時間に余裕ができたことで、精神を病む人が増えている。そんな人たちのこころを満たし、悩みを取り除くモノやサービスがより求められるようになる。

 「気持ちが産業になる」とはそういうことです。



次の世代を担う仕事


 「人間くさい仕事」と「物語を生む仕事」は、これからも生き残り、次の時代を担っていく。

 この話は、「これからの働き方」を考えるヒントになると感じました。


人間くさい仕事  


 まずは「人間くさい仕事」。その特徴は以下の3つ。

・機械にやってもらいたくないこと

・機械化が極度に難しいこと

・人間がやってこそ意味があること

 具体的な職業名を挙げると、人間どうしの交渉、料理人、医者・カウンセラー、プログラマーなどですね。

 これら「人間くさい仕事」は機械に奪われることなく、生き残っていく。

 たしかに、何か大事なことを決定する際には人間どうしの話し合いが必要だし、デジタル化が進んでも機械自体をプログラミングするのは人間だという点にはうなずけます。

 ただ、ここにある職業で気になったのが「料理人」。ロボットでも料理ならできそうなもの。実際、自動で寿司を握る機械なんかは日本でも導入されています。

 そこでポイントになるのが、次の「物語を紡ぐ仕事」なんです。


物語を紡ぐ仕事


 大量生産されたモノをただ買って、食べて、飲んで・・・。とくに高度経済成長期以降、日本ではそんな消費の仕方が定着しました。でも、単なるモノの所有や消費で人は幸せになれない。そのことに気づきはじめる人が増えています。

 これからは、背後に物語やストーリーがある製品やサービスが売れていく時代。

 例えば、地元の農家が作った野菜など生産者の顔が見えるモノは人の気持ちに訴えかけます。さっき話に出た「料理人」に関しても、料理を作ってくれる人の顔が見え、そこにストーリーがあるようなお店が、人々の共感を生み出していくのだと思います。

 機械ではなく、人間が紡ぐ物語だからこそ、人を惹きつけるんです。




「共感される物語を紡ぐ」という「人間くさい仕事」が”不確実な未来”の働き方


 それから、共感されるブログやSNSも「物語を紡ぐ仕事」の1つとして重要になるとのこと。

 ネットが広まった今は、自分が見たいものしか見なくて済む時代。人は、自分が知りたいことしか検索しないので。

 そこで大切になるのが「いかに見てもらうか」。そのためにも、「共感される物語を生む」力というのはこれからさらに求められるようになると思います。

 同じような体験をしても、そこから生まれる物語は人によって違う。誰もがうらやむような経験をしても全く物語を生めない人もいれば、大したことのない体験から人の心に響く物語を生む人もいる。

 だからこそ、「人の心に響く物語を生む」力「文章を書く」スキルがいまだかつてないほど大切になる。


 
 僕も、このブログを含め、翻訳やライティングの仕事で文章を書くとき、「どうすれば共感される物語を生めるか」と常に考えています。

 いくら機械やロボットが進化しても、いや、進化すればするほど、人間の心に響くストーリーが求められるようになる。文章を書き、物語を紡ぐのは「人間くさい仕事」でもあります。



最後に


 ”不確実な未来”の働き方

 いくら考えても「これだ!」という答えは出ないと思います。”不確実”というくらいですから。

 それでも松井さんの話を聞いて、今の時点で僕が出した答えは、

 「共感される物語を紡ぐ」という「人間くさい仕事」を追求していくこと。

 僕の場合は、翻訳やライティングをしているのでわかりやすいですが、「物語を紡ぐ」というのは「文章を書く」ことに限らず、途中にあった料理人のように、いろいろな職業において意識すべきことじゃないかな、と思います。

 
 最後は個人的な想いが中心になりましたが、この記事が、みなさんのこれからの働き方を考えるヒントになれば嬉しいです!

 それでは。





気になる方は、ぜひ動画もご覧ください。この記事で書いたのは、後半のお話しです。





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