価値観の違いを受け入れる社会を目指す~映画『パッチアダムス』を観て思うこと~

公開日: 2016年1月6日水曜日 映画 生き方


 こんにちは、tomo(tomotaka@223)です!

 昨日、wasabiさんのブログ記事「日本に疑問を感じている日本人が多いわけと私の考え」を読んで、個人の価値観と社会の関係について考えました。


 そんな中、偶然観た映画が心に刺さったのでご紹介します。タイトルは『パッチアダムス』。

 「ルールとは何か」、「価値観とは何か」。
 
 あなたの価値観や生き方を見つめる機会にもなるはずです。

 





 なぜ、医者になりたい?


 生きる方向を見失っている主人公アダムスは、自らの意志で精神病院に入院します。そこで彼の心を救ったのは医者ではなく、患者でした。人を助けたい、という自分の気持ちに気付いたのです。

 それから二年間の月日が流れ、医学部に入学したアダムスは、最初にできた友人トゥルーマンから医者を目指す理由を聞かれ、こう答えます。

 ”人を助けたい。心や身体がいちばん弱ったときに、人は医者を頼るだろう?治療だけでなく、希望や励ましを与えられる、そんな医者になりたいと思ってるんだ”

 「医者になること」が目標ではありません。「希望や励ましを与える」という目的のために、医者を目指す。アダムスにとって「医師」という職業は肩書きではなく、目的のための手段なのです。

 「何になりたいのか」よりも、「なぜなりたいのか」「どんな存在でありたいか」「どんなことをしたいか」

 大切にすべきはそこだと思います。



 

 既存のルールと個人の価値観


 同じ場面でのトゥルーマンの印象深い言葉をまず引用します。

 ”人は、自由な精神を持って生まれてくるのに、成長する過程で個性を殺して社会に順応しようとするんだ。みんなと同じ反応をするように訓練される”


 大学には、三年生になるまで患者と接触してはいけないというルールがありました。長年守られ続けてきた規則に、アダムスは疑問を抱きます。三年まで待つ必要がどこにあるのか、と。白衣を着て上級生の実習に潜り込んだことがバレたアダムスは、学長に目を付けられる。そんな彼は、同級生に「社会に適応できないはみ出し者」「体制に反抗して格好つけないと自分の価値を証明できない臆病者」とまで言われてしまう。

 アダムスの行動は間違いでしょうか?

 規則に反すべき、と言いたいのでありません。

 既存のルールや自分が生きてきた社会の仕組みを鵜呑みにする前に、一度疑ってみることも大切ではないか。周りが従っているから、ではなく、ルールや慣習の理由を自ら考え、自分が正しいとする価値観を信じる

 wasabiさんの記事を読んでいたこともあり、ここで僕は日本社会のあり方を考えずにはいられませんでした。ルールや決まりごとに何も考えず従う人が多く、、少し周りと違う行動をとる人は何となく居心地の悪さを感じてしまう、そんな風潮が日本にはあるのではないか。とくにドイツで8か月暮らし、離れた地から日本という国を眺めることでより強くそう感じるようになったのです。
 
 一人ひとり人間は違っていて当たり前。

 互いの価値観を認め合い、価値観の変化を受け入れる。

 そんな社会を目指したい。wasabiさんの記事への僕のリツイートに対する、Chika Kietzmanさんから頂いたコメントを借りると"社会は多様性から生じる問題を克服することで進化する"のです。

※『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと』という本に、このような文脈があったということです。僕はまだ読めていないのですが、是非読んでみたい!





 医者の仕事は人生の質を高めること


 ”医者の仕事は喜びを与えることだ。どういう意味かわかるか?ただ死を待ってるんじゃなくて、人生の質を高めることだ”
 ”簡単じゃあないだろう。でも、やる価値のあるものは何だって難しいんだ”
 ”医者と認めるのは世間じゃない、患者だ”

 映画の各シーンにアダムスの名言が散りばめられています。とくに、最後のそして、この映画が実在の人物を基にしたストーリーだという点がこの映画に説得力を与えています。

 肩書きに惑わされることなく、

 既存のルールを鵜呑みにせず、

 周りに流されずに自らの価値観や信念を持って突き進む。

 そんなアダムスの姿や行動は、少なくとも僕の心には刺さりました。

 『パッチアダムス』を観るべき、と言いたいのではありません。一本の映画で人生が大きく変わる、と簡単に言うつもりもありません。でも、この映画が心に響いたという人と語り合いたい。これからの人生で定期的に観なおしたい。五年後、十年後の自分はこれを観て、何を考えるのだろう。そう思える映画です。あなたが、生き方や価値観を見直す機会にきっとなります。

 そして、きっと行動を起こしたくなります。「行動したい」と思った瞬間がチャンス!映画や本に心を動かされるたびにそう思います。いつまでも思いを保っていられるほど、人間の意志は強くないですからね。これ、自分にも言い聞かせてます。


 

 この記事を読み、実際に『パッチアダムス』を観た方が、ルール、価値観、社会、生き方について何を考えるのか、また、何をしたいと思い、実際に行動するのか、とても気になります!

 それでは!


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