日本を知らないということを、ドイツに来てから知った。

公開日: 2016年1月3日日曜日 ドイツ生活 外国語


どうも、tomoです!

このブログでも書いてきたように、僕は日本の大学を卒業してすぐ、22歳でドイツに渡ってきました。約8か月ドイツで暮らしてみて、このタイミングで出てきてよかったなと感じています。

今回は、「若いうちに海外に出ることで得られるもの」について、僕自身の経験を交えながら書いてみたいと思います。

日本を離れて海外で暮らすことで、語学に限らずさまざまなことを感じ、考え、学んできました。留学やワーキングホリデーを考えている人が、実際に自分の海外生活をイメージし、自分なりの目的や目標を立てるお役に立てれば幸いです。





 生の外国語に触れる、外国語を「自分の言葉」として使う


 外国語は、実際に「自分の言葉」として使ったときに一番伸びます。

 机に向かって文法や単語を覚えることも必要ですが、生活や会話の中で使うことによってはじめて自分のものにすることができる。僕は読書好きということもあり、ドイツ語学習に関しても「読む」割合が多く、また、語学を身に付ける上でこの「読む」力が欠かせないことは間違いないです。

 ただし経験上、実際に生活で使わないことには、「自分の言葉」にはなりません。この点で、海外で暮らすことには明らかな長所があるといえます。日々、外国語を使う機会に溢れているから。自信がなくても、とにかく話してみないことには生活できません。

 どちらかというと僕はあまり積極的な性格ではないので、日本でも知らない人に自分から話しかけることは少なかったんですが、”使えるドイツ語”を身につけるためには、「自分の言葉」として使うのが一番だと学びました。

 それに、実際に会話の中で使うことで言葉以外のものを得られることもあるんです

 例として、ドイツでの僕の実体験を紹介します。

 こちらに来て一週間足らずの頃、僕は自宅から語学学校へと向かう途中で道に迷ってしまいました。土地勘もまだなく、地図を見ても自分がどちらの方向を目指せばいいのかさっぱりわかりません。そこで僕は、通りかかったおじさんに道を尋ねることにしました。外国人に対しても容赦ないスピードで話すおじさんのドイツ語を、僕はなかなか聞き取ることはできませんでした。それでもなんとか伝えようと、僕が理解するまで何度でも説明してくれました。

 日本では、外国人に話しかけられても、耳を傾けることさえしないまま避けてしまう人が多いのではないでしょうか? 実際に僕もその一人でした。

 でも、このときの経験で僕の考え方は変わりました。

 相手の話す言語が分からなくても、今ならまず話を聞き、全力で理解に徹します。それから相手の問いに対して、うまく伝わらなくてもなんとか伝えようと努力する。こう思えるようになったのも、完璧には程遠い僕のドイツ語に対しても耳を傾けてくれ、何度も道のりを説明してくれたドイツ人のおじさんとの出会いがあったからです。

 生活の中で使うことで、外国語を「自分の言葉」にする

 「自分の言葉」でコミュニケーションを取ろうとすれば、相手も耳を傾けてくれます。現地の人との出会い、コミュニケーション、そしてときに文化や習慣の違いに気づくこともできる。このことを、僕はドイツ生活を通じて感じています。


 自分は日本のことを知らないと気付く

若いうちに日本を離れると、多かれ少なかれ、自分がどれだけ世界を知らないか思い知ることになります。世界どころか、自国である日本についても。

僕はドイツに来て半年ほど語学学校に通っていました。多国籍のクラスメートで行われる授業内では、さまざまなテーマについて各国の違いを比較することが多いのですが、意見を求められたときに答えられない経験を何度もしました。ドイツ語でうまく説明できないということもありましたが、むしろ、政治的なテーマなどに関して自分の意見を持っていないために発言できず、悔しい思いをすることが多くありました。他のクラスメートたちは、ドイツ語は完璧じゃなくても自分の考えをなんとか伝えようと積極的に発言します。

海外に出ることで知る自分の無知

これに気づいただけでも、若いうちにドイツに来た意味はあるのかなとは思ってます。この無知を今後に生かせるかどうかは、これからの自分次第。知らないことへの好奇心を常に忘れずに、学び続ける意欲が湧きました。



 他国の文化を一度受け入れる柔軟さ


若いうちに海外に出てよかったと思う理由の一つは、まだ何も知らない分、他国の文化にそれほど強い拒否反応を起こさず、むしろ受け入れることができる柔軟性があること。日本という国にどっぷり浸かるほど生きていないからこそ、海外で日本との違いを受け入れやすいのかな、と。僕自身、ドイツと比較できるほど日本の文化に詳しくないのが残念ですが、今はむしろドイツという国にどっぷり浸かるチャンスだと捉えています。日本に帰ったときに比較できるように。

 これはごく最近思うようになったことで、しっくりくる具体例が思い浮かばないのが残念ですが、この考えに当てはまる経験をしたときには報告します。



 出会いの幅が広がる

海外に出ることで、確実に出会いの幅は広がります。その国の人はもちろん、語学学校などに通えば世界中の人々との交流が生まれます。

 また、海外での日本人との出会いも自分を刺激してくれます。実際に僕も、この8か月でいろんな出会いを経験してきました。ドイツに来る日本人の数は想像以上に多く、一人ひとり目的も違います。話をするたび、いろんな生き方があるなあと感じます。

 タイのプロサッカーリーグでの経験を経て、ドイツでブンデスリーガを目指す元学校の先生。日本での仕事に違和感を覚えて、ドイツに渡ってきた元会社員。僕と同じように、大学卒業後すぐに渡独し、会社を設立した人。

 いろんな人がいて、その数だけ生き方がある。

 もちろん日本にも、いろんな人がいます。でも、若いうちに海外に出て世界中の人と出会い、自分と同じように日本を離れてその国にやってきた日本人の生き方を見ることで、将来の選択の幅が広がる。そう感じています。


 最後に


僕が思う、「若いうちに海外に出て得られるもの」を以下にまとめます。


生のドイツ語に触れ、使える外国語を身に付けられること。

自分の無知に気付くこと。

他国の文化を肌で体験し、母国である日本への関心が掻き立てられること。

出会いの幅が広がること。


「得たもの」というよりは、「気づいたこと」といった方がいいかもしれません。

タイトルにもしていますが、一番強く感じているのは、

日本を知らないということを、ドイツに来てから知った

ということですね。

この点は、またいつかじっくり時をかけて書いてみたいと思っています。



新しい年の始まりに合わせて、これまでのドイツ生活を整理してみました。

2016年は、

使えるドイツ語に磨きをかけ、
無知を埋める努力をし、
ドイツの文化に深く浸りつつ、
日本への視線を忘れずに、
国籍問わず、たくさんの人との出会いを求める。

そんな1年にしていきます!

抽象的だと思われるかもしれません。

具体的な目標は、あえて書かないでおきます。

目標は自分の中にあればいい。目標を達成するためにその必要があるときには周りにも言いますが、基本的に「不言実行」がモットーです。


昨年末にブログを始めて、発信することの大切さにも気づきました。

興味の対象も広がりますし、アウトプットを前提としたインプットの方が自分の中にも入ってきやすい。


ドイツの文化や生活に関して知りたいことがあるという方は、ぜひご連絡ください!

また、いろんな人と出会いたいと思っているので、興味がある方からのご連絡お待ちしています!

それでは!


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