ガイドに載らないドイツ「クローンベルク」~僕が暮らしている街を紹介します!~
公開日: 2016年1月10日日曜日 ドイツ生活
ドイツに来て、自国である日本のこと、地元である高知県のことをより深く知りたいと感じるようになったということは度々書いてきました。日本を離れて8カ月。少しホームシックになる瞬間も・・・。
でも、僕は思いました。
いまできること、いや、いまやりたいことはドイツという国の文化や暮らしを深く知ることだ!
いま僕が暮らす場所を、第2の Heimat (ドイツ語で「故郷、地元」)と呼べるくらいよく知り、好きになろう!
と。
また、ドイツ人の声も積極的に聞きたい!
その地域のことは、地元で暮らす人が一番よく知っているはずですよね。人を知らずして、その土地の文化や暮らしを知ることはできません。
そこでブログでも、ドイツや地元の文化・暮らし、そして人々の声を共有していきたいという考えに至りました。
今回はまず、僕がいま暮らしている街を簡単にご紹介します。
ガイドブックでは知ることのできないドイツへようこそ!
(詳しく調べたわけではないですが、おそらく詳しくは載っていないかと。)
自然に囲まれた小さな街クローンベルク
僕はドイツのフランクフルト在住とプロフィールには書いていますが、厳密にはフランクフルト市内に住んでいるわけではありません。フランクフルト中央駅から電車で約30分。Kronberg(クローンベルク)という町に、僕の住処があります。約8か月暮らしてみて、少しずつ街の性格が見えてきました。フリーランスとしてノマドスタイルで暮らすにも、観光で訪れるのにも向いていると僕は感じています。高層ビルが立ち並ぶフランクフルトの中央街とはうってかわって、クローンベルクは緑に囲まれ、中世ヨーロッパの雰囲気が漂う小さな町です。
地下鉄S4に30分ほど揺られていると、電車の窓から見えるのはこんな景色。
それでは、僕のお気に入りスポットをいくつかご紹介していきます!
自然を感じられる「ヴィクトリアパーク」
クローンベルクに来たら、まずは「ヴィクトリアパーク」は欠かせません!緑溢れるこの公園を歩くと心が洗われます。池や子供用の遊具、テニス場、ゴルフ場もあり、日中に訪れると地元の人で賑わっています。雪の日でも外に出たくなる景色。
僕は初めてこの公園を見た瞬間にクローンベルクを好きになりました。高知県という田舎で生まれた僕にとって、生活に自然は欠かせないです。
作業するのにもピッタリ!地元に人に愛される図書館
フランクフルトにはStadtbücherei(町の図書館)が各地域にあり、年間20ユーロの利用料を支払えば本やDVDを借りることができます。館内で読むだけならば登録カードをつくる必要もありません。
Kronberg(クローンベルク)にも一つ図書館があり、僕もよく通っています。
僕にとって、図書館を利用するメリットがいくつかあります。
まず、「無料Wi-Fiを利用できること」。
カフェとは違い、図書館ならコーヒー代もかかりません!僕がKronbergに来たばかりのころは自宅にインターネットがなかったので、図書館に行ってはWi-Fiを使わせてもらっていました。ちなみにドイツではWi-Fiのことを「WLAN(ヴェーラン)」ということが多いようです。
そして図書館に通う大きなメリットは、「地元民と知り合いになれること」。これが、僕が近所の図書館に通う最大の理由といってもいいかもしれません。定期的に通っているうちに、図書館の司書さんが僕の顔を覚えてくれ、挨拶はもちろんのこと、今ではちょっとした会話も交わすようになりました。また、図書館に通う地元民の人たちと顔見知りになります。クローンベルクが小さい街ということもあり、普段他の場所であったときにも「Guten Tag!(こんにちは!)」と挨拶を交わしたりします。
ヨーロッパの雰囲気が味わえる「旧市街」
仲良くなった図書館の司書さんや見知らぬ地元民に「クローンベルクでここだけは訪れるべき!という場所は?」と尋ねると、誰もが必ず挙げのるが「Alte Stadt」(旧市街)。木造の個性的な家々に交じって、お洒落なカフェやブティック、雑貨屋が並びます。
クローンベルクは休養地としても知られ、定年を迎えた富裕層が多く暮らす街で、時間がゆっくり流れています。誰も慌てていません。旧市街は、歩くだけで自分の心も落ち着く気がする、クローンベルクの必須観光スポットです!
ここで紹介しきれなかった場所や、気になってなりながらまだ足を運べていないカフェや雑貨屋、映画館がまだまだあります。これからのクローンベルク生活が楽しみです。
地域によってそれぞれの良さがある国ドイツ
どこに行っても、地域や街ごとに雰囲気や魅力が異なるのがドイツという国です。
クローンベルクも決して有名ではなく、ドイツ人でも知らないような街かもしれませんが、ここだけの良さがあるし、一度訪れてみる価値があります。その土地の魅力というのは、実際に訪れ、空気を感じてみないことにはわからないものです。
気になったところには実際に足を運び、人々の声を聞きたい。
クローンベルクの魅力をどうすればうまく伝えられるだろうかと、頭を悩ませながら記事を書いていて僕はそう強く感じました。もちろん僕の力不足もありますが、街や地域の雰囲気を文章で伝えるのには限界がある気がします。そして、8か月暮らしてきたこの街について、まだまだ知らないことが沢山あるな、と。
というわけで、クローンベルクを第二の Heimat と呼べる日はまだ遠いです。ここに暮らす限り、深く知る努力をしていきたいと思ってます。
あと、もちろんフランクフルトについても、少しずつ紹介していきたいなー。きっと需要はそっちの方が高いと思いますので。
あ、万が一、クローンベルクにいらっしゃる際には是非ご連絡くださいね。ちなみに僕は8か月暮らしていますが、同居人(地元の五つ星ホテル勤務)以外でこの町に住む日本人を知りません。おそらくいないです。”クローンベルクに行ったことのある日本人”って珍しいと思いますよ。メジャーな観光スポットだけでなく、そういうところに行くのも僕は個人的に好きです。
こんなところで暮らす日本人もいるんだということを、少しでも多くの人に知ってもらえると嬉しいですね。世界は広いです。そして、いろんな人がいます。
それでは!
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