『サッカーの未来』~ドイツサッカーの育成改革がもたらした成果と代償~

公開日: 2016年9月8日木曜日





久しぶりの投稿になります。

突然ですが、今、僕は本の出版を目指しています。

そこで、作成した企画書をこの場で公開します。


タイトルは『サッカーの未来』。

日本では良いところが取り上げられることの多いドイツサッカーの育成システム。
2014年W杯で優勝したこともあり、ドイツでも基本的にはポジティブな意見が多いです。

しかし、育成の強化に力を入れる一方で、実際にプレーをする子どもや若手選手にかかる負担やプレッシャーへの配慮が欠けているのではないか、と懸念する声もあります。

そんなドイツサッカー育成の、光と影の両方を含めた現状についてまとめ、
さらに、これからの育成のあり方に関する提言をしようという本がドイツで出版されました。

ドイツサッカーの歴史といまを見つめ、未来を探るきっかけとなるこの本を、僕は是非翻訳して日本の皆さんにも届けたいと想っています。


そこで、必死で企画書を作成したはいいものの、出版企画書を書いた経験はほとんどなく、
出版社の知り合いもいません。

そこで、できるだけ客観的な意見が聞きたいと思い、今回ブログで公開してみることにしました。

 

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1)タイトル



『サッカーの未来』(原著:Die Zukunft des Fußballs


2)サブタイトル


次の世界王者が生まれる場所-サッカー育成の現場を探る





3)キャッチコピー(帯文)



15年前の挫折から始まった、ドイツサッカー界の育成改革。

少しずつ見えてきた、その成果と代償とは?

ドイツサッカーと育成の歴史といまを見つめ、未来を考えるきっかけになる一冊。

ドイツ「サッカー本大賞2016」ノミネート作品!





4)本書の内容



20164月に出版された本書では、2000年代以降ドイツサッカー界が取り組んできた育成改革と、ここ数年で現れ始めたその成果と代償に焦点が当てられています。

筆者は、具体的な数字やデータ調査に加え、育成の対象となる若手選手、クラブで育成を担当する監督やスカウト、さらにはジュニアサッカーに新たなルールをもたらした一人の父親など、各関係者への取材やインタビューを通じて、ドイツサッカーと育成が辿ってきた歴史と現状を探り、未来に向けた提言をしています。





5)著者紹介



ラルフ・ロレンツェン

2001年より、南ドイツ新聞にて北部地域担当記者として、主にブンデスリーガに関する記事を執筆。


イェルク・マルウェーデル

子どもの頃は、ゴールキーパーとして地域選抜チームに招集される。過去に、1860ブレーメンのジュニアチームでの指導経験もある。社会教育学の博士課程修了後、20年来フリーライターとして各紙でスポーツ関連の記事を執筆。




6)訳者プロフィール


河内友孝
KM Sports GmbH

1992年生まれ。23歳。高知県出身。愛知県立大学外国語学部ヨーロッパ学科ドイツ語圏専攻卒業。
大学卒業後、渡独。ドイツ・フランクフルトにあるKM Sports GmbHのインターンシップに参加し、日本人の子ども向けサッカースクールKSSの運営に携わる。
20164月よりドイツの翻訳会社での勤務を開始。平日は翻訳会社でプロジェクトマネージャーとして勤務、週末はKM Sportsでスポーツ関係の企画やサッカースクールの運営・コーチングをし、と両輪の生活を送っている。
「日本とドイツの架け橋になる」ことを、常に念頭に置く。




7)企画意図


2000年以降、ドイツサッカー協会が取り組んできた育成改革の成果が現れ始めています。日本が手本としてきたドイツサッカーの育成システムの現状を知ることで、読者がサッカーの未来を考えるきっかけになってほしいという想いを込めています。
                                                                         
2014W杯優勝など徐々に成果が出始めているドイツサッカーの育成改革ですが、一方で、本書の著者は、育成の対象となる若手選手にかかる負担を懸念しています。実際に現場で活動する監督やスカウト、選手たちへのインタビューが中心となる本書を読むことで、ニュースや数字とは違う「生の声」に触れることができます。



8)企画の背景(時代性の説明。なぜ今年出すのか。)

・本書では、育成改革がもたらした成果とその代償について、育成世代の選手やそのコーチ、両親、また、代理人などサッカー関係者へのインタビュー、育成システムの分析を通じて、ドイツサッカーの育成環境を取り巻く現状を分析した上で、その未来を予測しています。

・育成改革の成果と代償は、選手の平均年齢、ジュニアチームの数、育成施設の数など、データにもはっきりと表れています。こういった数字は常に変化しますが、育成改革の成果が出始めるのと並行して、これを疑問視する声も上がるいまだからこそ、ドイツサッカーの現状をまとめておくことに大きな意義があります。



9)読者ターゲット、読者が得られるメリット



想定ジャンル:スポーツ-サッカー|教育

メイン読者 20代以上の男性、サッカー関係者(コーチ、監督、クラブ運営など)

サブ読者  ①中高生、サッカー部
       
         ②サッカーをする中高生を持つ保護者


 読者は、ドイツサッカーの育成改革をその歴史や背景、現状、関係者の意見などを通じて知ることで、サッカーというスポーツそのものへの理解が深まり、日本サッカーの今後やサッカーと育成のあり方について、今一度考える機会を得られます。

 メイン読者のサッカー関係者にとっては、自身の「仕事への取り組み方」を見直すきっかけになります。

 サブ読者①は、本書を通じてドイツサッカーの現状や若手選手の取り組み方を知ることで、視野を拡げることができます。

 サブ読者②は、ドイツサッカーの育成改革がもたらす代償とそれに対する関係者の意見を知ることで、サッカーをする子どもを育てる上でのヒントを得られます。




10)類書


『ドイツサッカーマガジンKAISER(カイザー)』(株式会社ブックビヨンド)※全vol. 1-3

『日本サッカーの未来図』(宮本恒靖著、KADOKAWA2014

『世界王者ドイツの育成メソッドに学ぶサッカー年代別トレーニングの教科書』




11)類書との差別化



『ドイツサッカーマガジンKAISER(カイザー)』は、「日独サッカー交流史」や「ドイツサッカーの育成」をテーマとして取り扱い、著名人や関係者のインタビューも豊富に含まれた著書です。ただし、vol. 3までで刊行がストップしています。ドイツサッカー界が取り組んできた育成改革の成果が出始めたのはここ数年のことであり、その内容や現状を数字も含め詳細に記した書籍はまだありません。

『世界王者ドイツの育成メソッドに学ぶサッカー年代別トレーニングの教科書』は、今年出版されたばかりの著書で、ドイツで指導者ライセンスを取得し、現地クラブでの指導をしていらっしゃる中野氏が、ドイツサッカーの育成改革の歴史を描きつつ、育成世代でのトレーニング方法についてまとめています。本書と内容は類似している点もありますが、『世界王者ドイツの育成メソッドに学ぶサッカー年代別トレーニングの教科書』は後半部を練習メニューとしているなど、トレーニング理論に重点を置いているのに対し、本書『サッカーの未来』はドイツサッカー育成システムの教育的・社会的な面が中心であり、指導者以外の方も広く読者ターゲットとして取り込めると考えます。併せて読むと、さらにドイツサッカーの育成について視野が広がるでしょう。




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…以上が、企画書の内容になります。


「ここが気になる!」とか「あんまり面白くなさそう。」とか、読んだ方の率直な声が聞きたいです。


公開することに意味があるのかは分かりませんが、何事もやってみないことには始まらない。

そう思って、久しぶりにブログに投稿をしてみました。



ドイツで働き始めて、色々と考えることもあるので、これについてもまた追々書いていければと思います。
 



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